簡単な答え
中国で使うために、何十個もアプリを入れる必要はありません。
多くの旅行者に必要なのは、せいぜい次のような基本セットです。
- 決済アプリ
- メッセージアプリ
- 配車アプリ
- 地図アプリ
- 翻訳アプリ
問題は「数が少なすぎること」ではなく、肝心なアプリが足りないまま現地に入ることです。
まず入れておきたい中核アプリ
1. Alipay
多くの外国人旅行者にとって、最も便利なオールインワンアプリです。
よく使う場面は次のとおりです。
- 日常の支払い
- ミニプログラム
- Didi へのアクセス
- 一部の都市交通機能
- 旅先での細かな生活ツール
出発前に1つだけ最重要アプリを選ぶなら、まず Alipay を入れておくのが無難です。
2. WeChat
WeChat が重要なのは、単なるチャットアプリだからではありません。
- 中国ではメッセージの標準手段
- ホテルや現地連絡先とのやり取りに使われやすい
- 一部サービスはミニプログラム経由
- うまく設定できれば決済の予備にもなる
すべての機能を使いこなす必要はありません。
まずはアカウントを正常に使える状態にしておくことが大切です。
3. 地図アプリ
外国人旅行者向けに「これ1本で完璧」という地図アプリはありません。
現実的には、次の組み合わせが使いやすいことが多いです。
- Apple Maps: 英語環境で比較的見やすい
- Amap(高徳地図) または Baidu Maps: 現地情報の密度が高い
英語で見やすい地図と、現地情報に強い地図を1つずつ持っておく感覚が実用的です。
4. Didi
配車サービスは、多くの旅行者にとってかなり重要です。
Didi は次の経路から使えます。
- 単体アプリ
- Alipay 内
- WeChat 内
大事なのは入口ではなく、必要なときにすぐ車を呼べることです。
5. 翻訳アプリ
翻訳アプリは「流暢に話すため」の道具ではありません。
役立つのは主に次の場面です。
- 住所
- メニュー
- カウンターでの短いやりとり
- 標識
- ちょっとしたトラブル対応
リアルタイム会話より、テキスト翻訳とカメラ翻訳のほうがよく使います。
必要なら追加するアプリ
旅程によっては、次のアプリも役に立ちます。
- Trip.com: 列車、航空券、ホテル管理
- 鉄道予約系の導線
- 国内線の航空会社アプリ
- オフライン翻訳パック
ただし、「何となく便利そう」で増やしすぎると、逆に管理が面倒になります。
到着前に済ませたい設定
- 飛行機に乗る前にログイン確認をしておく
- 決済手段の登録は早めに済ませる
- アプリが実際に開いてログイン状態を保てるか確認する
- 重要な住所を中国語でメモやスクリーンショットに保存する
- 初回設定を空港で全部やる前提にしない
アプリ数そのものより、準備が済んでいるかのほうがはるかに重要です。
よくある失敗
- 中国向けアプリを入れすぎて、どれも使いこなせない
- WeChat だけで全部足りると思い込む
- 決済設定を到着後まで先延ばしにする
- 地図アプリを1つしか用意しない
- オフライン用のメモやスクリーンショットを軽視する
いい構成は、派手ではなくても、少なくて確実に動く構成です。
現実的に考えると
- 中国では1つのアプリが複数の役割を持つことが多い
- 英語対応はあるが、均一ではない
- アップデートで表示や導線が変わることがある
- 最適な組み合わせは、端末や支払い設定、旅のスタイルでも少し変わる
必要なのは「中国生活を全部デジタル化すること」ではなく、旅のための信頼できる小さな道具箱を作ることです。
チェックリスト
- Alipay を入れて正常に開ける。
- WeChat を入れてログインできる。
- 何らかの形で Didi にアクセスできる。
- 自分が本当に使える地図アプリ構成になっている。
- 翻訳アプリとオフライン用メモを準備した。